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今日(9/5) 日本取締役協会 設立10周年記念シンポジウム に行ってきた。

※お詫び、以下は私のメモ書きのため内容に相違ある、話がわかりにくい点はご容赦ください。あくまでもご参考までに。

12:30受付開始。
講演開始間際だと受付が混雑するだろうと考え講演1時間前(12:30)に会場に入る。図々しくも一番前に着席しようと考えていたところ、新聞での当選者は1列12名×50列の後ろ3列(約100席弱)のみと案内される。壇上から遙か後方、がっかりするとともに一瞬「なんで?」と疑問にも思ったが、考えてみれば本来は日本取締役協会会員向けのシンポジウムであり無料の私たちが後方に着席するのは致し方ないことと納得した。それでもなんとか壇上が見やすい中央通路に着席した。それにしても100名弱の枠によく当選できたと運の強さに驚く。

13:30講演開始。
司会者に紹介され日本取締役会会長の宮内義彦氏が壇上に上がる。オリックス・バファローズのオーナーであり、辣腕経営者として何かと話題の多い方だけにどのような方なのか胸が高鳴る。壇上に上がられた宮内氏はとても75歳には見えない溌剌とした言葉で開催の挨拶をされた。一味違う気が漂う。

13:40基調講演
いよいよ小泉純一郎氏が壇上に上がる。最後部に着席している私からもはっきりわかるほどの白髪。そしてかすれ声。内閣総理大臣時代のイメージとはかけ離れて見える。原発問題(今後原発の依存度を下げていくしかないだろう、問題はどのように下げていくのか考えていかなければならない、紹介文献・堺屋太一『油断』)、昭和48年のオイルショックを経験した日本は先の石油高騰においてもパニックにはならなかった。今後原子力と石油の依存度を下げて環境先進国になることが必要。日立製作所の古川氏から聞いたが、捨てた携帯など都市鉱山として利用することができるようになるとのこと。政権与党は苦しい、民主党も分かってきたようだ。16兆円を一般会計と特別会計でどのようにつくるのかわからない。後期高齢者医療保険は高齢者に理解されなかった(誰かが負担しないといけない)、二度と戦争をしない平和国家、猪瀬さん『日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦』の本によると16年の夏には戦争をすれば負けると東条英機氏に報告している。それなのに戦争をした、わからない。国際社会から孤立して戦争をしたのだから今後は協調してきた、戦後60年もの間戦争をしていないのは日本だけだ。アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、韓国は戦争をしている。日本はしていない、それは日米関係があるからだ。2004年APEC(チリ)の出来事、胡錦濤氏との会談日程が決まらない。どうやら中国側から「今年靖国神社の参拝しないというのなら会談してもいい」との要望、「今年小泉は必ず靖国神社に参拝する」と伝えろと外務省に言うと中国から「会談する」と連絡が入る。しかし「参拝することは黙っていてくれ」と言われたので「適切に対応する」と言い続けた。その後、温家宝からも同様のことを言われたので同じように応えた。明治時代は良かったという人がいるが、明治の人は大変だったと思う。戊辰、日清、日露と戦争が続いた。当時のベストセラーにサミュエル・スマイルズ『自助論』、福沢諭吉学問のすすめ』、あなたが国のために何ができるかを問いたまえと言いたかったが言えなかった。オバマ大統領は「責任だ」と演説している、尾崎行雄、連続25回当選、議員生活60年は抜かれることはないだろう。憲政記念館の入口には「人生の本舞台は常に将来に在り」と94歳の時の言葉がある。自助精神をもってやっていこう!

14:55パネルディスカッション。
◆「日本の政治・経済の現状をどうみるか」
(大田氏)5年10年先何を見ていくのか、成長戦略がない。スクラップアンドビルドのスクラップが難しい。そのために、経済財政諮問会議を復活させてプロセスを国民に見せることが大事。意思決定が見えない。2つ目は、グルーバル化をつくること、TPPに参加する。
(長谷川氏)省庁横断の仕組みがない。
(冨山氏)社会民主主義者が多い。
(大田氏)予算編成に入った。
(冨山氏)法律と予算、ブレークダウンしていない。
(大田氏)締め切りがない。時間軸がない、5年10年先どうなっているのかがない。
◆「民間企業に必要なこと」
(長谷川氏)成長しないと将来がない。
(冨山氏)マザーマーケットが小さくなってきた。国内にいる方が楽だったがこれからはそうはいかない。
セルフヘルプが必要。
(大田氏)なぜ変わることができないのか、変わることを恐れるのか、雇用の仕組みにある。
転職時の不利益、新卒採用の硬直がある。
(長谷川氏)グローバル化した今、日本の新卒だけでは間に合わない。魅力あるようにしていかなければならない。
(冨山氏)今後、日本型雇用は出来ない。
◆「日本はこの挫折を乗り越えられるか」
(冨山氏)日本人は自助の国民。朝日新聞によると上海大学が1位、東京大学はもう一流ではない。彼らは世界で競争することに腹を括っている。
(略)
(長谷川氏)社会保障は、財源のないのにあるいっても仕方ない、目を覚ます時。不都合な事実を開示しなければならない。
(大田氏)長期試算がない。このままいったらどうなるのかが示せない。常に数字でチェックできる機関が必要。
(長谷川氏)無駄はない、真実をさらけ出して欲しい。後世(子供)の借金を背負わせてどうする。
(大田氏)①TPP、②社会保障 ※電力市場の自由化。
(冨山氏)これからガチで検討していかないと10年後「そういえば昔日本というジパングがあったね」と言われかねない。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。